22億豪ドル(約1,572億円)のクラウンシドニーのゲーミング営業権をクラウンリゾーツが保持する適否は、メルコリゾーツが同社の株式を19.99%買収したことに関する調査の上、検討すべき重要な懸念事項である。
ニューサウスウェールズ州の独立規制機関リカー・アンド・ゲーミングNSWは金曜日に、去る8月8日に最初に発表した調査詳細で、パトリシア・バージン裁判官が取引を取り巻く諸問題を調査するべく命名された旨を発表した。
これには、2021年に開業が予定されるBarangaroo開発に向け、クラウンが制限付きのゲーミング営業権の保持に適しているか否か、およびメルコリゾーツに対する株式の処分が営業権やその他規制の合意に違反しているか否かが含まれる。
リカー・アンド・ゲーミングNSWは調査の焦点を概説する中で、最近のオーストラリアのメディアの報道に応えて調査が行われていることを認めた。なお、この報道とは「クラウンリゾーツおよびその疑惑のある提携者やビジネスパートナーの行為に対するさまざまな主張、および営業権保有者がカジノコントロール法の目的のために制限付きのゲーミング営業権を保持するのに適した人物か否か」についての質問を提起したものである。
これらの報告には、クラウンリゾーツまたはその代理店または関連会社がマネーロンダリングに関与し、ギャンブル法に違反し、麻薬密売人、マネーロンダラー、人身売買業者および組織犯罪グループと関連のあるジャンケット事業者と提携したという主張が含まれている。また、メルコのローレンス・ホー会長兼CEOがマカオのカジノ王スタンレー・ホー氏の息子であり、クラウンがNSW規制当局との間で2014年に合意した通り、ホー氏とのいかなるビジネスも禁止されていることから、メルコによるクラウンの株式取得も疑問視している。
NSW規制当局は金曜日にいわゆる「メルコの推移」を言及しつつ、コミッショナーが「営業権保有者と現在親しい関係者、または将来的に親しくなる可能性のある人物の身元」を調査し、その人物が「評判が良く、性格、誠実さ、誠実さを持っている」のか、または「評判が悪く、性格、誠実さ、誠実さを欠いており、あるいは望ましくないまたは不十分な資金源を持っている人物、組織または団体とビジネス関係がある」のかを報告する必要があると述べた。
メルコは先週、6月6日に最初のトランシェを取得した後、クラウンリゾーツ株式の2度目のトランシェ取得を調査が完了するまで保留すると発表した。