香港で現在も続くデモ、そしてジャンケットとの関係をめぐる豪メディア報道後のVIPセクターへの不透明感によって、アナリストはゲーミング粗収益が前年比で6%減少すると予想している。
香港ではデモ隊が香港国際空港の到着ロビーに流れ込んだことで、月曜同空港を発着する何百便もの運航が取り消された。それを受けてGGR予想は以前の⁺2%の成長から引き下げられている。
空港の担当者は現地時間午後5時少し前に空港ホームページで情報を更新し、「香港国際空港の運営業務に深刻な影響が出ているため、全便運航中止となります。乗客の皆様は出来る限り早くターミナルビルを離れるようお願いいたします。影響を受けた皆様は、それぞれの航空会社に問い合わせ、便の変更を行なってください」と声明を出した。
マカオ政府海事及水務局も、デモの影響でアウターハーバーフェリーターミナルから香港国際空港へ向かう月曜夜のフェリー便の取り消しを発表した。
8月1日からの11日間の7.9億パタカ(約103.30億円)という一日当たりの予想平均ゲーミング粗収益について、バーンスタインのアナリスト、ヴィタリー・ウマンスキー氏、ユーニス・リー氏そしてケルシー・ヂゥー氏は、「輸送の混乱を引き起こしている香港でのデモのマイナスの影響が見られ始めており、中国から香港(そして乗り継ぎでマカオ)への訪問への逆風が生まれ始めている。
さらに、サンシティに関するマイナスのニュースがジャンケットVIPに圧力をかけ続けており、エージェントは資金の一部を引き揚げ、マカオへの訪問を延期している。地政学的そしてマクロ情勢を取り囲む全体的な問題がGGRに負の影響を及ぼしている」と述べた。
JPモルガンのDS・キム氏、ジェレミー・アン氏、クリスティン・ワン氏も同様に、懸念として「香港のデモとジャンケット関連のうわさによる負の影響」を指摘し、8月のGGR予想を前年比4%-6%の減少に引き下げた。
バーンスタインは2%-4%の間の減少になると予想している。