ゲンティン・マレーシアとシーザーズ・エンターテインメントが、現在も続く手続きの遅れによって、ギリシャ・ヘレニコン国際空港跡地でのカジノ開発に向けたライセンス入札への関心を失ったと伝えられている。
地元経済紙のNaftemporikiによると、開発投資省は、ハードロック・インターナショナルとモヒガン・ゲーミング&エンターテインメントとの会合後、プロジェクトの今後に関する懸念を和らげるために落札業者決定の期限を2019年9月30日に設定した。
カジノは、ラムダ・ディベロップメントが建設を行い、中国と湾岸投資家が支援するさらに大きな80億ユーロ(約9,536億円)規模の統合型リゾートの一部となる予定で、前述の2社が同カジノ開発で現在トップを走る候補者となっている。開発には、高級レジデンス、ホテル、ヨットハーバー、エンターテイメント施設、小売店舗、飲食店、MICE施設そしてカジノ複合施設が含まれる予定。
しかしながら、同省トップのアドニス・ジョージアディス氏は今週、「カジノへの入札がなければヘレニコでの投資は前に進むことができない」と警鐘を鳴らした。
ギリシャゲーミング委員会(Hellenic Gaming Commission)は2月に入札を呼びかけており、全ての入札に30年間のカジノライセンスへの最低3,000万ユーロという額が設定されている。
モヒガンは7月、カジノ開発入札のためにギリシャの建設大手、GEKテルナと提携契約を結んだことをを発表した。