スロットマシン世界的大手のサイエンティフィック・ゲームズでは、2019年6月30日までの3か月間の収益は現状維持となったが、社債発行に関連する資金調達費用によって、同期間の損失は大幅に拡大した。
サイエンティフィック・ゲームズがくじ、SciPlayそしてデジタル部門でプラス成長となった一方で、カジノの開業とシステムの立ち上げが2018年第2四半期よりも減少したことで、ゲーミングでの収益は減少した。その結果、調整後EBITDAは1%減少の3.35億米ドル(約363億円)となった。
セグメント別では、ゲーミング粗収益が4.27億米ドルへと9%減少し、その中には2,000万ドル減の1.48億米ドルとなったゲーミングマシン売上、そして8,400万米ドル減の6,700万ドルとなったゲーミングシステム売上が含まれている。これらの減少は主に米国でのもので、新ユニットの海外輸出は9.6%増の2,730にのぼった。
くじ収益は12%増の2.31億米ドル、SciPlayは18%増の1.18億米ドル、そしてデジタル部門は3%増の6,900万米ドルとなった。
同四半期、サイエンティフィック・ゲームズはソーシャルゲーミング事業、SciPlay Corporationでの18%の少数株主持ち分のIPOを完了し、マイケル・クアルティエーリ最高財務責任者は、「この四半期、当社は1.55億米ドルの負債を支払い、年累計は3億米ドルとなった。そしてレバレッジ解消の目標に向かって努力する中で、SciPlayのIPOプロセスは今後も継続して多額の負債返済を可能にさせてくれるだろう」と語った。
バリー・コトル社長兼最高執行責任者は、「第2四半期は当社の事業の多様性、そして世界中で収益を生み出すために当社が持つ多くの手段を際立たせている。組織全体としては、事業効率の向上をはかりながら、中核事業の強化および台頭するデジタルマーケットでの市場シェアの獲得にまっすぐ焦点を当てている。これらの主要フォーカス分野によって、当社は利害関係者に最大のリターンを届け、利益を生む成長に向かって歩み、大きなキャッシュフローを生み出してレバレッジ解消努力を続けていくことができる」と付け加えた。