マカオのゲーミング規制当局であるゲーミング監察協調局(DICJ)は、大規模台風の際のマカオにあるカジノでの緊急対応手順を改善する目的で、コンセッション保有全6社と野外演習を実施した。
マカオは2017年のハトと2018年のマンクットというT10の台風に過去2年間で2度も見舞われており、台風ハトでは10名が命を奪われ、115億マカオ・パタカ(約1,542億円)とも予想される損害を受けた。マンクットもマカオ全土に大きな被害をもたらし、昨年9月に42ある全てのカジノが29時間閉鎖される事態となった。
DICJによると、今週の演習には部署間およびカジノ事業者間の通信手段のシミュレーションや、「協調局の監督部門やカジノスタッフが業務手順全体の効果的な見直しを行い、業務ガイドラインを調和させ、改善する」ためのゲーミングテーブルの使用停止や再開のシミュレーションなどが含まれている。
行政・国民サービス局も、緊急対応の仕組みのテストが行われたザ・ベネチアン・マカオで、大規模カジノ事故発生時の司法警察による相談センター設置実験に参加した。