マカオを管轄する在香港日本国総領事館の和田 充広大使兼総領事は、日本が数年後に初の統合型リゾートを開業した際、マカオと日本が直接的に競合することは予想していないと語る。
しかし大使は、日本はそれでも、世界最大のカジノ産業を運営するマカオの成功から学ぶことができると主張する。
マカオの塔石ギャラリーに作られた新しい日本パビリオン(日本文化藝術廊)のオープンセレモニーで、和田大使は地元紙マカオ・ポスト・デイリーに対して、「日本は統合型リゾート事業を始める。マカオはこの分野で豊富な経験を持っており、日本はマカオの経験から学ぶべきだ」と語った。
しかしながら大使は、顧客層の大きな違いから、日本は「マカオのモデルを真似ることはできない」とも付け加えた。
「我々は日本のやり方でビジネスを築き上げていく。これはマカオの統合型リゾートビジネスとは大きく異なる可能性がある。マカオでは、多くの顧客が中国大陸や香港から訪れているが、日本の場合は、ゲストの大半が日本人になるだろう。我々は世界中からの観光客も歓迎するが、主な客は日本人になるだろう。だからマカオと日本が大きく競合するとは考えていない」と述べた。