アジアのゲーミング投資会社のエイマックス・インターナショナル・ホールディングスが、2019年3月期の業績警告を発しており、18年度に計上した損失5,280万香港ドル(約7.31億円)に対して「損失額の明らかな増加」の報告を予想していると述べた。
報告書の中でエイマックスは、2019年の損失拡大は主に、閉鎖したマカオのギリシャ神話カジノに保有していた24.8%の株式を除却したことによる3億5,360万香港ドルの減損損失、そしてカジノの元運営会社であるギリシャ神話(マカオ)・エンターテインメント・グループ・コーポレーションが抱える現金負債2,850万香港ドルが原因だと述べた。
エイマックスは2月、この元運営会社に長期間にわたり会計帳簿の公開を求めてきた問題で進展が見られないことを受けて、ギリシャ神話に保有していた株式を除却する決断を下したことを明かしていた。
それ以来18か月間、自社の会計帳簿を完成させることができないでいたエイマックスは代わりに、24.8%の株式をマカオの現地投資会社Fu Po International Limitedにたった38,000香港ドルで売却することに合意した。
ギリシャ神話カジノは、マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)の命令によって2015年12月に閉鎖され、マカオ政府観光局はその後同カジノが入っていたベイジンインペリアルパレスホテルに対して2016年7月22日付での封鎖命令を下していた。ホテルの営業権は2017年1月12日に取り消しとなった。