マリーナベイ・サンズ(MBS)が、オーストラリアのハイローラー、ワン・ジーカイ氏に対して1,300万シンガポールドル(約10億3,246万円)を超える額を求めた訴訟を取り下げ、2013年から続いた訴訟に終止符が打たれた。
ザ・ストレーツ・タイムズによると、MBSの弁護団は先週、高等裁判所に訴訟取り下げ届を提出し、問題は円満に解決したと述べた。
シンガポールのMBSは、マリーナベイ・サンズへの2013年4月と2014年1月の2回の訪問で未払いとなっていた9,996,250Sドルのギャンブル債務、そして3,782,690Sドルの利息と7,398Sドルの費用の支払いを求めてワン氏を訴えていた。
MBSは、記載されたオーストラリアの住所に何度も連絡を試みたが、ワン氏からの返答はなく、シンガポール裁判所はワン氏に対して2017年欠席判決を出していた。今回の決着はその2年後のこととなる。シドニーの裁判官は、その後オーストラリアにあるワン氏の資産に対して返済を要求する許可をMBSに与えた。しかしながら、シンガポール高等裁判所が、両当事者の代理人弁護士の主張を聞いた後の今年1月に以前の欠席判決を破棄していた。
ワン氏の答弁は、ジャンケットの使用を通じてプレイ資金を調達したため、MBS自体との直接の取引はなかったという主張を中心に展開していた。
ワン氏との間で先週ようやく和解が成立したにもかかわらず、MBSの広報担当者は、ワン氏を「近い将来大切な顧客として」再度招待するのを楽しみにしていると述べた。