アナリストによると、マカオのカジノ事業者は、1Q19の業績が今後数週間で発表されるこの時期に、VIPセグメントが「異常な強運」を享受しているにもかかわらず、3年間で初となる四半期EBITDAのマイナス成長に耐えなければならないと見られている。
今週の最初の19年第1四半期業績報告を前に公表されたプレビュー文書の中でJPモルガンのDS・キム氏とクリストファー・タン氏は、EBITDAがこの期間マイナス成長に転じ、前年比約3%そして連続して減少していくと予想し、マス収益のシェア増加が賃金引上げとボーナスを通じた「徐々にではあるが明らかな事業運営費の上昇」によって相殺されるだろうと予想した。
「さらに、この時点で数字で表すのは難しいが、VIPの幸運要因を標準化した場合、EBITDAの減少の勢いは報告よりも悪化する可能性がある」とも付け加えた。
マスのゲーミング粗収益(GGR)が前年比約10%増の過去最高になる予想である一方で、キム氏とタン氏は、VIPのローリングチップが2年間での最低水準となる約20%の減少となる可能性があることを指摘しており、これは前年比たった2%の減少であった18年第4四半期の傾向からは大幅な減少となる。
前年比で11%のマイナス成長とはなるものの、アナリストはその期間のVIPのGGRは、いくつかの疑問を残しながらも強運による後押しを受けたと述べた。
「この四半期は幸運/ホールド調整後のEBITDAを見ることが重要だ。大半のジャンケットといくつかのプレミアムマスラウンジが、明らかな理由がない中で異常に高い(過去の傾向に対して)数字を維持した。構造的な変更か?多くの業界関係者が、『いや、本当に強運だっただけだ』と言うが、事業者側の考えを聞きたい」
JPモルガンは、MGMコタイの2018年2月の開業に続いて最も大きなプラスの数字をたたき出したMGMを明らかな例として挙げた。MGMではEBITDAが前年比17%増と予想されおり、マスとVIPの両方でシェアが拡大した。