ゲンティン・シンガポールは、シンガポールのIR、リゾート・ワールド・セントーサ(RWS)を運営する完全子会社のリゾート・ワールドが負債残高のうちの6億8,000万シンガポールドル(約560億円)を繰り上げ返済することを発表した。
返済は2015年3月23日付の22.7億Sドルのシニア担保付シンジケートローンの残高に関係しており、この与信枠は2019年4月25日に解除されることになっている。
発表の中でゲンティン・シンガポールは、ローンの返済は内部現金資金から行われる予定で、その結果グループは「資本効率を改善」できると述べた。 また返済によって同社は、負債残高を9億3,000万Sドル(約763億円)から2億5,300万Sドル(約207億円)に削減することにもなる。
今回の繰り上げ返済は、ゲンティン・シンガポールが2024年の完成を目指してRWSに45億Sドルの投資を行うと発表した先週のニュースに続く形となる。その開発によってRWSの総床面積は50%拡張され、レジャーおよび娯楽スペースが164,000㎡追加されることになる。
計画の中には、新テーマエリア「ミニオンパーク」や「スーパー・ニンテンドー・ワールド」を含むユニバーサル・スタジオ・シンガポールの拡張、「シンガポール海洋水族館(Singapore Oceanarium)」に改名される予定のシー・アクアリウムの拡張、新「ウォーターフロント・ライフスタイル複合施設」の一部として1,100室のホテル客室の追加、レストランや小売店舗によるウォーターフロント・プロムナードの充実、MICE施設の強化、そして施設周辺の無人運転輸送システムの開発などが含まれている。