マカオのカジノを運営するメルコリゾーツ&エンターテインメントの大株主、メルコ・インターナショナル・ディベロップメントでは、ゲーミングの全セグメントを通じてグループ全体の業績が改善し、2018年の利益が50.6%増となる16億香港ドル(約225億円)に達した。
同社では、2018年の収益が2017年の412億香港ドルから407億香港ドルへとわずかに減少したにも関わらず、今回の好調な結果となった。メルコは収益の減少を、支払った手数料の増加に原因があるとし、収益の減少として報告した。
それでもなお、調製後EBITDAは10.7%増となる109億香港ドルにのぼった。
2018年を「変化の年」としながら、メルコのローレンス・ホー会長兼CEOは、中核をなすマカオ市場と、グローバル市場の両方での同社の立ち位置について自信をのぞかせた。グローバル市場では、同社はキプロスに統合型リゾートを開発中で、日本ではIRライセンスの獲得を目指している。
ホー氏は「我々のマカオの長期的な成長戦略は今後もプレミアムマスとマスセグメントに焦点を当てていく。その2つがこの業界の持続可能な成長と利益を推進すると考えている。継続してVIPとマスゲーミングの顧客両方への露出のバランスに投資を行い、非ゲーミングのエンターテインメントとレジャーのサービスを通じてより広い範囲の観光客を惹きつけるためにポートフォリオの多様化をさらに進めていく。世界的には、マカオ外のグローバルオペレーションの拡大するネットワークとビジネス開発の機会に身を置くことに関して我々は強気の姿勢を崩していない」と述べた。
メルコ・インターナショナル・ディベロップメントは、2018年一株当たり2.35セントの最終配当を宣言している。