マカオのゲーミング事業者、マカオレジェンド・ディベロップメントが2018年黒字に戻り、2017年の5億730万香港ドル(約71億円)の損失に対して、2018年は19.7億香港ドルの利益を計上した。
この黒字転換は、2018年4月にランドマークマカオを4社の買い手に46億香港ドルで売却したことが主な要因ではあるが、マカオ・フィッシャーマンズ・ワーフ(MFW)の北端に位置する統合型リゾートのレジェンドパレスも、丸1年間の営業で好調なゲーミング収益を報告した。
2018年のグループ全体の収益は12.2%増の13.6億香港ドルに成長し、そのうちの6億8,250万香港ドルはレジェンドパレスカジノによる貢献となった。レジェンドパレスのこの結果は、10か月間のみの営業で、さらに台風13号の影響によって一時的な休業を強いられた2017年の収益からは123.6%の増加となる。
レジェンドパレスの業績改善の主な要因は、106.6%増の5億6,090万香港ドルとなったマスマーケット事業の好調によるものであるが、VIP事業も296.6%増の1億1,550万香港ドルとなるなど大きな成長を見せた。
しかしながら、ゲーミング粗収益はバビロン・カジノ(1億1,020万香港ドル)、そしてラオスのサバン・レジェンド(2億3,120万香港ドル)の両方でわずかな減少を見せ、現在もマカオレジェンドが運営するランドマーク・カジノは38.8%減の3億3,410万香港ドルに落ち込んだ。
非ゲーミングセグメントを含む18年度のグループ全体の収益は最終的に1.6%増の18.7億香港ドルとなり、調整後EBITDAは29.6%増の3億5,980万香港ドルにのぼった。
2018年の業績を議論する経営会議の中で、マカオレジェンドは、既存施設の改善に今後も焦点を当てていく。マカオ・フィッシャーマンズ・ワーフ地区の開発が続いているために特にマカオに集中していく予定だと述べた。
マカオレジェンドは、「グループは…バーチャルリアリティー体験センター、ろう人形館そして新しい飲食店の2019年後半の開業向けて努力している。会議・展示会センターもアップグレードする予定で、2020年の完成を目指している。既存施設の継続的な改善を行うと同時に新たな施設を追加することは、マカオ半島の主要観光地としてのMFWの立ち位置をさらに向上させることつながるだろう」と語った。