大阪市長選が24日に告示され、 自民党や公明党府本部などが推薦する元市議の柳本顕氏(45) と、大阪維新の会代表で前大阪府知事の松井一郎氏(55) の新人2人による選挙戦がスタートした。21日に告示された知事選同様に「維新vs反維新」 という一騎打ちの構図となった。ともに投開票は4月7日。
政治的には大阪市を特別区に再編し、府に司令塔を一本化する「 大阪都構想」継続の是非が最大の争点となる。反維新勢力は「 大阪都構想」反対の立場でまとまってはいるものの、 各党とも主義主張が異なるだけに有権者がこの姿勢をどう受け止め るのか、注目される。
IRに関しては両氏とも賛成の立場だが、 柳本氏は反対派の共産党などへ配慮し、 今回の選挙では具体的な言及は避ける方針だ。
一方の松井氏は自身も積極的に関わった2025年大阪・ 関西万博の誘致成功をアピールしつつ、IR予定地の夢洲( 大阪市此花区) を含めたベイエリアを成長戦略のひとつの柱にする方針。「 東京だけでなく上海やシンガポールと切磋琢磨できる大阪を目指す 」と強調した。もう1人の”イチロー” はまだまだ現役に意欲満々だ。