4月7日投開票の大阪府知事・大阪市長のダブル選に向け、討論会が開かれ、現職の維新の会が主張する大阪都構想を巡って「維新」vs「反維新」の構図が明確になった。朝日新聞などが伝えている。
都構想に関し維新の吉村洋文氏は「府市と一本化することで大阪は成長する」と主張。これに対し、自民の小西禎一氏は「都構想は壮大なムダ遣いだ。業務移管の混乱を考えると、これ以上議論を続けるべきではない」とバッサリ切り捨てた。
もっとも「大阪・関西万博」「IR」に関しては維新、自民とも「歓迎」「賛成」の立場を強調。維新の松井、吉村両氏は「世界最高のエンターテインメントの拠点にしたい」と従来の主張を繰り返した。一方で自民党の小西氏は反対派の共産党に気遣いつつ「日程ありきではなく、住民の理解を得ることが大事」と”猪突猛進型”の維新の姿勢を皮肉った。
大阪は他の自治体とは違い、IRが選挙戦の争点とはなっていない。しかし、自民が勝った場合、多少のスローダウンは避けられそうにないかもしれない。