やはり、首都圏は魅力があるようだ。米カジノ大手ウィン・リゾーツは5日、日本でのIR事業への参入を目指して東京・丸の内に日本事務所を開設すると発表した。日本法人社長のクリス・ゴードン氏は都内で記者会見を開き、候補地について「東京、横浜、大阪など大都市での事業を考えている」との見解を示した。共同通信、日本経済新聞社などが伝えた。
IR誘致を巡っては大阪は賛成しているが、東京、横浜は検討中という立場。ゴードン氏は参入が実現すれば日本での建設費などを含む投資額が80億ドル(約8960億円)以上を見込めるとし、年間運営費も9億4000万~14億ドル(約1052億~約1568億円)に上るとの見通しを示した。
開発にあたっては地元企業などと協力しながらエンターテインメント施設、ホテル、スパ、国際会議場、展示場などを設ける方針だ。
ゴードン氏は「われわれが計画している施設はシンガポール、ラスベガス、そしてマカオと比べても大きい。世界で最大規模のIR施設になるだろう」と豪語するとともに「日本の文化にあったものをつくりたい」とも話した。
地域の最大メリットについては雇用の創出を挙げ、1万1000~1万6700人の雇用を見込んでいるという。