東南アジアのカジノ投資会社ドナコ・インターナショナルは、2018年12月31日までの6か月間の純損失が3680万豪ドル(約29億円)となったこと、そしてその結果はカンボジアのリゾート、スター ベガスのゲーミングライセンスの価額への3820万豪ドルの減損費用から直接影響を受けたものであることを報告した。
この減損には、競業避止条項を無視して過去18か月間の大半の期間、隣で違法カジノ営業を行い、さらに最近にはスター ベガスが建つ土地の50年リース契約をキャンセルしようとした同社のタイのベンダー兼元ビジネスパートナーとの法廷闘争が関係している。
この問題は、ドナコが1億9000万米ドルの損害賠償を求める法的手続きがシンガポールでも進められている一方で、カンボジア、そして裁判所がタイのベンダーが保有する株式への凍結命令を課したオーストラリアでは仲裁に持ち込まれている。
ドナコのゲーミングフロアでは、控除率の低下や同社のベトナムにある施設、アリスト近くの中国国境で営業する中国の犯罪組織が原因の一時的な混乱によって、グループの収益が9.6%減少の3970万豪ドルとなった。
アリストでのVIPおよびプレミアムマス収益は79%減少し、VIP売り上げは17年度後期の69億元から12億元に減少し、EBITDAは59%減の1350万元となった。
グループ全体のEBITDAは、前年の同期間の1940万豪ドルから1290万豪ドルに減少した。
業績報告の中でドナコは、最近は両方の施設で改善が見られると語り、新しいジャンケットの導入が成功したことでスター ベガスでのローリングチップのVIP売上が103%増加し、1日の平均訪問客数は30.7%上昇したと述べた。