マカオは本当の意味での観光の多様化の達成からかつてないほどに遠く離れており、政府とIR事業者の協力の欠如が、マカオの首尾一貫したブランド戦略の確立を阻んでいる。
このグレン・マッカートニー教授による厳しい評価は、水曜ポンテ16で行われた在マカオフランス商工会議所の朝食会議の基調講演の中で伝えられた。
マカオ大学の国際統合型リゾート管理学のマッカートニー准教授は、「我々は事実、ゲーミング収益への依存と中国という単一市場への依存を深めている。そしてその単一市場の中で広州からの訪問が45%を占めている。つまりは中国の中でさえ多様化が進んでいないということだ。
(2018年)ゲーミングを目的としない中国人約750万人が日本を訪れた。つまり多くの中国人が海外旅行をしているが、マカオには来ていない。なぜか?その理由の一つが、我々のブランディング戦略だ」と語った。
マッカートニー氏は、マカオの観光業が直面する主要な問題の一つに、マスマーケットに焦点を当てた観光の混合を推進している政府と、VIPとプレミアムマスをターゲットにする事業者との間の目標の違いがあると述べた。
「IRは最終的な収益をもたらさなければならない。だからこそ彼らは最も消費額の多い客を追いかける。つまり彼らはVIPとプレミアムマス市場にこだわるだろう。事実、事業者たちはその市場が拡大することを期待しているからこそコンプルームを提供する」
マッカートニー氏は、マカオが本当の意味で多様化する唯一の道は、マカオ政府観光局(MGTO)が事業者と話し合い、共同で今後の方向性を決定することであると提言した。
「MGTOはレストランやホテルのライセンスの施行を担っている。しかしただの執行人としてではなく、IRが収益の要であることを認めた上で、パートナーとして業界と協力する必要がある。それは枠組みでなければならない」と語った。