アリストクラートのCEO兼専務取締役、トレバー・クローカー氏は、2019年同社のソーシャルカジノ事業拡大に多額の投資を行うことを約束し、デジタルセグメントをアリストクラートの長期成長戦略の要として説明した。
先週のAGMでの投資家向けの演説で今年度の計画概要を述べ、ソーシャルゲーミング企業であるプラリウム・グローバルとビッグフィッシュゲームズの取得後、18年度のセグメント利益が172%増加の3億30810万米ドルにのぼったことを受けて、クローカー氏は、今後アリストクラートにとってデジタルがますます焦点の中心になっていくだろうと説明した。
クローカー氏は、「2019年をデジタルの過渡期であると見ており、その間我々はこの2つの取得を完全に統合し成功させることに焦点を当て、明確なポートフォリオ戦略と厳密な財務目標と歩調を合わせながら、大きくなる規模の機会を最大限使用して、新しいゲームへの投資を行っていく。
時間と共に当社のデジタル事業の成長が、少なくとも業界の成長率と一致することを目標にしていく。これを達成するために我々は、ボラティリティをよりうまく管理し長期的かつ持続可能なパフォーマンスを推進するために、今後短期間に主要ジャンル、人口統計そして地理的にバランスの取れたゲームポートフォリオの構築に投資を続けていく」と語った。
アリストクラートは現在3つのソーシャルカジノタイトルを所有しており、2018年末時点でプラリウム、ビッグフィッシュそしてオリジナルのプロダクト・マッドネスを合わせて平均8100万人のデイリーユーザーを抱えている。しかしクローカー氏ははるかに大きな機会が待ち受けていると述べた。
「デジタルで成長を続けるには、より広いソーシャルゲームセグメントで競争していかなければならない。それは500億米ドルに相当する市場で、ソーシャルカジノマーケットを合計したものの10倍の規模となる。
我々が組織的かつ統制のとれたやり方でそれを行っていることについて投資家には自信を持ってほしい。適切な規模の効率性を引き出し、慎重にROIを管理すると同時に最も魅力的なジャンルに焦点を当てながら、勝つために必要なデジタルスキルと能力を取得・開発している」
クローカー氏は、同社がユーザー獲得に費やす額は、2019年の合計デジタル収益の25%から28%の間となるだろうと話した。