日本を代表するMICE施設、東京ビッグサイトで19日~22日の日程で行われているHCJ2019『国際ホテル・レストラン・ショー』は、同時開催の「フード・ケータリングショー」「厨房設備機器展」と合わせ、例年、6万人を超える入場者を集めるビッグイベントだ。
IAG<が業務提携している(株)オータパブリケイションズも、ホテル・レストラン業界誌の立場から展示ブースを構えている。20日は、同社の専務取締役・村上実氏が講演を行った。
『誰でもわかる観光業界の法律知識』と題したセミナーで、村上氏はホテル業界での豊富なキャリアを背景に、今後、日本が真の観光立国になるための法律整備について解説。「働き方改革」や「入管法改正と外国人採用問題」など、現在進行形の新しい法律への素早い対応の必要性を強調した。
また、ホテルに起こりうるトラブル事例を挙げながら、「クレーマー対策」「スキッパー対策と損金問題」「ホテル側のミスによる損害賠償」といったリスクを示唆。毎年、毎月、訪日外国人旅行客数が増加している現状では、ゲストの多様性もどんどん増してくる。日本のサービス産業全体がこうした意識を高めることで、インバウンドマーケットはさらに成長していくだろう。