18日、19日の2日間にわたって、日本政府観光局(JNTO)主催の「第21回インバウンド旅行振興フォーラム」が、東京・品川プリンスホテルで開催されている。
2018年、過去最高の訪日外国人旅行客数=3119.2万人が記録されたのは、IAGでも既報の通り。この勢いを、きたる日本版IRの開業まで持続するためには、JNTOのような機関の取り組みやバックアップが重要になってくる。
初日のセミナーでは、JNTO・MICEプロモーション部長 川﨑悦子氏による講演が注目を集めた。
MICE(Meeting+Incentive+Convention+Exhibition)は、経済効果が大きく、IRの中核となるビジネスイベントだ。今回はその中から[I]:インセンティブ旅行の市場動向を分析。世界各地にあるJNTOの事務所からのデータをまとめ、欧米と東南アジアのインセンティブ旅行の傾向を比較した。
「海外のMICE関係者にヒアリングをすると、多くの方が〝日本は安心できる旅行先である〟と。そして、欧米からのインセンティブ旅行先として、まだまだポテンシャルのある目的地であることが期待できます」
こう話す川﨑氏は、昨年、北米の有力なMICE 業界専門誌『Successful Meetings』で、「ミーティング産業において最も影響力のある25名2018」に、日本人として初めて選出された人物だ。同氏のリーダーシップに導かれ、JNTOのMICEブランディングキャンペーンは、ますます発展していきそうだ。