フィリピンのゲーミング規制当局PAGCORのトップ、アンドレア・ドミンゴ氏は、同国がアジアでますます競争が激しくなるゲーミングおよびホスピタリティ業界で後れを取るという懸念から、新しいカジノライセンス発行の禁止令を和らげるようロドリゴ・ドゥテルテ大統領に求める予定をしている。
ドミンゴ氏は今週、ブルームバーグとのインタビューの中でその計画を明かし、新しいカジノライセンスが発行されるかどうかについて、大統領には、より選択的な決定手段を採用してもらいたいと述べた。
ギャンブルへの嫌悪感を頻繁に口にしてきたドゥテルテ大統領は2018年1月、新しいカジノライセンス発行に5年間の停止期間を設けることを宣言し、ボラカイでギャラクシー・エンターテインメント・グループが、そしてマニラのエンターテイメントシティ区内でランディング・インターナショナル(藍鼎国際)が計画しているIR開発を実質的に中止させた。
ドミンゴ氏は「ゲーミングは今アジアでは成長産業になっているようです。フィリピンにはまだこれらの投資を吸収し利益を得ることができるエリアがあり、現在の禁止令によってその投資が行われなくなってしまいます」と語った。
ドミンゴ氏は最近、フィリピンのゲーミング粗収益は2019年末までに41億米ドルに達し、その大部分がエンターテイメントシティのIR、ソレアリゾート&カジノとシティー オブ ドリームスのますます好調な業績、そしてオカダ・マニラの緩やかな収益の伸びによってけん引されると予想している、と述べた。