ラスベガス・サンズ(LVS)の社長兼最高執行責任者のロブ・ゴールドスタイン氏は、マカオのマスゲーミング部門が年間300億ドルのビジネスになる可能性を持っていると語る。
ゴールドスタイン氏がそう予測したのは、マカオが同期間のLVSの収益を前年から2.5%押し上げたという同社の18年第4四半期の収支報告の結果を議論している間だった。マカオでの収益は18年第4四半期、ザ・ベネチアンとザ・パリジャンの好調な伸びによって9%増の22.5億米ドルとなった。
現地企業であるサンズ・チャイナが計画しているサンズコタイセントラルのザ・ロンドナー・マカオへの転換、そしてセント・レジスとフォーシーズンズの客室アップグレードというマカオ拡大プロジェクトへの自信をにじませながら、ゴールドスタイン氏は、同社がマスおよびプレミアムマスが「最終的に300億米ドル規模のビジネスになる」ことを予測していると述べ、「ブレイクアウトが何なのか、ベースに対してプレミアムとは何なのかを話すことはできない、(しかし)我々は全てを抱え込み、そして全てを抱え込むだけの資産を持っている」と付け加えた。
マカオ全体のゲーミング粗収益は2018年に14%増の376億米ドルに達し、全てのオペレーターの結果が発表された際にはマスとVIPの収益差が50-50に近づくと予想されている。
しかしゴールドスタイン氏は、今後数年の間にその割合は必然的に変化するだろうと語った。
「このマーケットを理解するのは非常にシンプルです。スケール(規模)主導型のマス、プレミアムマスマーケットなのです」と同氏は言う。
「VIP部門は厳しいビジネスであり続けるだとうと思っています。マスとプレミアムマスがけん引役になるでしょう」
ゴールドスタイン氏は変化するマカオマーケットから利益を得るためのカギとして、供給の増加も指摘する。
「我々がそこで成し遂げたこと、それはスケールを増やすこと…現在もさらに部屋を増やしています。現在もさらに小売店を増やしています。現在もさらにいろいろなものを増やしています。このマーケットが成長し続けると信じているのです」
「私の考えでは、マススケールマーケットは客室依存型です。客室のない施設はそのシェアを拡大するのが難しいでしょう。マスマーケットには客室が要求されます。
ここは非常に特別な場所です。大変ユニークで、我々はそこに存在し現在投資できていることをうれしく思います。長い間そう信じてきており、世界の他の場所にそのような場所、またはここよりも資金を配置する価値マーケットがあるとは思いません」