ザ・スター・エンターテインメント・グループが外国人観光客誘致で好位置につけ、長きにわたるライバルであるクラウンからトップの座を奪い取ってから、VIPにおいてこのオーストラリアの2大カジノオペレーター2社の中でより高い業績を保ち続けている。
オーストラリアに拠点を置くJPモルガンのアナリスト、ドナルド・カーダッチ氏とアビナイ・ジェガンナガリ氏が2019年ローカルゲーミング業界の展望を評価した新しい調査書類の中で、そのように述べている。
VIP部門で、クラウンが同社の主力施設クラウン・メルボルンで7.4%増、パースで5.4%増、それと比較してザ・スター・シドニーが4.8%増、スターのクイーンズランドの施設は1.4%増となり、今後12か月間で両オペレーターにとって成長が期待される一方で、JPモルガンは、過去2年間でこのハイエンド部門においてスターがクラウンを追い抜いて以降、スターが「VIPプレイでより良いパフォーマンスを保ち続ける」と考えている。
かつてはクラウンの弟分と見なされていたスターが18年度、VIP収益8億2670万豪ドルを計上し、前年比51.8%増となった一方で、クラウンは38.2%増の7億5820万豪ドルとなった。
アナリストは、2019年スターに対してより好調で総合的なGGR(ゲーミング粗収益)の伸びも予想しており、クラウン・メルボルンの2.6%とパースの1.0%と比較して、シドニーで5.3%そしてクイーンズランドで3.0%の予測となっている。
「VIP用のソブリンルームの改装とロイヤルティプログラムがスターの成長を後押しするだろう、そしてAGMからの最新のコメントがメインフロアのゲーミングの成長を支えている」とカーダッチ氏とジェガンナガリ氏は語り、「クラウンのメインゲーミングフロアの収益(VIPを除く)がAGMの最新の報告の中で0.6%減となった。そしてクラウン・メルボルンとパースの成長が鈍化することを我々は予想している」と話した。
クラウンは、2016年10月に従業員19名が中国大陸でギャンブルを宣伝したとして逮捕されて以来、オーストラリアのカジノランキングの中で順位を落とした。