IR開業に向け、クリアすべき課題のひとつがギャンブル依存症対策である。いまさら言うまでもなく、海外IR事業者はもちろん、政府、地方自治体もこのデリケートな問題に手を抜くことは許されない。
この12日には「第2回国際ギャンブル・ネット依存フォーラム」が横浜市で開催された。これは政府のギャンブル依存症対策の中心的な役割を担っている独立行政法人国立病院機構「久里浜医療センター」(神奈川県横須賀市)が主催したもの。開業から8年目を迎えた”お手本”のシンガポールを例に挙げるなどして、日本の現状と今後の対策を検討する狙いがあった。
大阪IR推進局でも定期的に「ギャンブル依存症予防セミナー」を開催し、依存症に対する予防や啓発を促進している。この17日には大阪市内で前述した「久里浜医療センター」の専門家を招き、依存症の実態と治療を学ぶ。このようなセミナーは昨年2回開催され、今回で3回目。今後も地道な活動を続けて行く。
IRの認知度を上げるため、違った角度からのアプローチも行う。16日から大阪府立図書館でカジノや観光行政についての学術書や専門書、エンターテインメント性のある小説なども紹介するとのことだ。この模様は次の機会にリポートしたい。