11日から14日の4日間、東京・銀座のバグースプレイスでJOPT(ジャパン・オープン・ポーカー・ツアー)が行われた。メーンイベントの優勝はシミズ タカオさん。賞品として約93万円相当のAPPT Koreaという海外トーナメント参加権を獲得した。
JOPTは2011年にスタートした、日本国内最大級のポーカー大会。日本にはこれと並び、昨年、仁川、台北などでアジアン・サーキットを成功させたAJPC(全日本ポーカー選手権)がある。
今から15年前、日本のライブポーカー人口は600人にすぎなかった。これが今や、楽に10万人を超えているのだ。オンラインで楽しむプレーヤーを加えれば、さらに大きなマーケットに成長している。
日本では法律上、プレーヤーが出し合った参加費を賞金とする、いわゆるステークス方式のトーナメントは認められていない。これでは個人間の賭け金の取り合いになるからだ。
そのため、JOPTのような大会の上位入賞者には、スポンサーからのプライズを元に、ポーカー参加目的の海外渡航費用が賞品として贈られる。大会本戦への出場権を得るための「アミューズメント」予選が各地ポーカースポットで開催されている。
国内で使える大金を手にできるわけでもないのに、これだけ多くのプレーヤーが集まるのはなぜか。その理由の一つに、完成された大会運営がある。時間の正確さ、計算の速さは日本人の得意とするところ。プレーヤーも安心して遊ぶことができる。
日本版IRにポーカールームが常設されるかどうかはまだ分からないが、集客力のあるポーカーイベントを開催できるだけの下地はもうできている。本場ラスベガスで行われるWSOP(ワールドシリーズ・オブ・ポーカー)に負けない大会を、真新しいMICEで開催するのも夢ではないだろう。