カンボジアで発行されるカジノライセンス数が増加を続けており、経済財政省は2019年の最初の4か月で新たに13のライセンスが発行されたことを明かした。
このライセンスの追加によって、国全体の合計数は過去最高の163に達し、そのうちの半数以上、正確には91のライセンスが、シアヌークビルとして知られるプレアシアヌーク州に位置している。
主に中国からの投資を資金源とした新カジノリゾートに関連したシアヌークビルでの急速な開発は、暴力事件の増加や汚染の拡大を巡る懸念の中で、ここ数年大きな争点となっている。
3月、当局は、金鼎大酒店(Jin Ding Hotel&Casino)が下水を処理せずに海に垂れ流しているという苦情が複数寄せられたことから、同ホテルの閉鎖を命じた。
とは言うものの、経済財政省金融業部門参事官のロス・ペールン(Ros Phearun)氏は今週クメールタイムズに対して、カジノ数の増加は「観光客、特に中国人観光客の増加を反映している。数多くのライセンスを付与してきたが、実際に営業を行っているのは51のカジノだけだ」と話し、「残りは建設中か、営業を停止している」と付け加えた。
ペールン氏は、政府が昨年の4,600万米ドル(約49億8,763万円)に対して2019年はゲーミング業界から7,000万米ドルを集めることを予測していると述べた。
カンボジア政府は現在、ゲーミング業界の規制改善を狙いにしたゲーミング法、統合型リゾートおよび商業賭博の管理に関する法律(Law on the Management of Integrated Resorts and Commercial Gambling)の草稿に取り組んでいる。