ブティック型投資銀行のユニオン・ゲーミングによると、マサチューセッツ州ゲーミング委員会(Massachusetts Gaming Commission:MGC)との3日間の聴聞の後で、ウィン・リゾーツはゲーミングライセンスを保持するが、別の重い罰金の支払いを強いられることになる可能性が高いという。
火曜にボストンで始まった聴聞の直前に発表された文書の中で、アナリストのジョン・ディクレー氏はMGCの調査への決議は来週のどこかのタイミングで行われると予想しており、「今ある情報を基にすると、ウィン・リゾーツはライセンスを保持はするが、巨額の罰金による打撃を受け、当局による監督処分とさらなる監視の対象になると予想している」と述べた。
ディクレ―氏は、罰金は2月にネバダ州ゲーミング委員会がウィン・リゾーツに課した2,000万米ドル(約22.6億円)の罰金よりも重くなる可能性が高いと予想している。
聴聞は、26億米ドル規模のアンコール・ボストン・ハーバーの6月の開業予定を前にウィン・リゾーツが州のゲーミングライセンスを保持する適性があるかどうかを決定するために行われた。聴聞開始前の火曜にMGCは、創業者のスティーブ・ウィン氏に対する昨年のセクハラ疑惑に関する199ページの調査報告書を公表している。
報告書の主な調査結果の中には、主要幹部職員が事実を明らかにする努力を怠り、中には「ウィン氏への疑惑を知りながらそれを隠蔽しようとする積極的な動きに加担した」ケースもあったとされている。
ウィン・リゾーツにとっての最悪のシナリオはマサチューセッツ州のゲーミングライセンスを失うことで、それによって開業前にアンコール・ボストン・ハーバーの売却を強いられることだが、ディクレー氏はその可能性は低いと述べた。
同氏は「主にスティーブ・ウィン氏への疑惑が世間に明らかになってからの同社の迅速かつ劇的な対応によって、ウィン・リゾーツにとって好ましい結果となると予想するに至った」とした。