ウィン・リゾーツは、同社の創業者であり前会長のスティーブ・ウィン氏に対して複数の女性が行ったセクハラ告発への調査を怠ったとして、昨夜ネバダ州ゲーミング委員会から過去最高となる2,000万米ドルの罰金が科された。
これはネバダ州が科した罰金額としては過去最高で、1月にネバダゲーミング管理局によって提出された10の懲戒処分に続いて、委員会の5名の現メンバーが全会一致の投票を行ったことを受けて決定された。
ウィン・リゾーツは1月、同社のゲーミングライセンスの停止または制限を行わないことを条件に、その時点では額は未定であった罰金を支払うことに同意した。
ウィンに対するこの処分では、2005年から2016年の間に同社でカクテルウェイトレスとして働いていた7名の女性従業員、客室乗務員またはアンコールスパとウィンサロンで働いていたセラピストからの告発に言及している。
NGCBの調査結果には、ウィン・リゾーツが告発に対して「迅速な調査を行わなかった」、そして複数の役員が「ウィン氏へのセクハラ告発を知りながら、応答者の方針及び手順で求められる調査を開始そして/または実行することを怠った」という複数の状況が含まれていた。
スティーブ・ウィン氏に関してはその後、2005年に同氏から性的暴行を受けたことを告発後に妊娠したある従業員に対して750万米ドルの示談金を支払い、その一方で性行為を強要されたとされる別の女性には2006年に975,000米ドルの示談金を支払ったことが明かされていた。ウィン氏は昨年初頭セクハラ疑惑問題が初めて浮上した直後に取締役を辞任し、同社に持っていた12.1%の株式全てを売却した。
ウィン・リゾーツの取締役会は、スティーブ・ウィン氏の辞任以来12か月にわたって、ハラーの前会長であるフィル・サトル氏を会長に任命したことや、新しい女性取締役を迎えたことなど多くの是正を行ってきた。