メルコリゾーツ&エンターテイメントは、VIPセグメントに関わる最近の法的措置によって、マカオでの事業運営のリスクが高まっていることを認めた。
この警告が発せられたのは、火曜に行われたメルコリゾーツ・ファイナンスの21年第3四半期業績報告の中で、サンシティグループのアルヴィン・チャウCEOが週末に逮捕されたこと、そして最近、ウィン・マカオに対して2015年に別のジャンケット事業者、ドレ・エンターテイメントのVIPルームから資金が盗まれた事件に関して、ドレと共に共同責任があると認める判決が出たことを指している。
最近の展開を説明する部分で、マカオのリゾートを運営するメルコの子会社、メルコリゾーツ・ファイナンスは次のように述べた。「ゲーミングはマカオで厳しく規制された業界であり、様々な法や規制の対象になっている。これら法律および規制は複雑で、これら法律および規制の解釈及び執行に関しては限られた前例しかない。法や規制の変更、およびそのような法と規制の解釈と執行は、当社施設での運営リスクを増大させる可能性がある。
たとえば、2021年11月、マカオの終審法院は、ゲーミング事業者には、カジノでゲーミングプロモーターに預けられた資金の払い戻しについてゲーミングプロモーターと共に共同責任があるという最終的な確定審決を出し、マカオ当局は、海外での違法ゲーミングに関連する行為の容疑でゲーミングプロモーターの幹部を逮捕した」。
Inside Asian Gamingが伝えた通り、サンシティは、メルコのシティー オブ ドリームスおよびスタジオシティ内にあるものを含む全てのマカオのVIPルームを深夜に閉鎖した。
メルコリゾーツ・ファイナンスは、2021年第3四半期に1億3,990万米ドル(約159億円)の純損失を報告した。昨年同四半期の2億340万米ドル(約230億円)の損失からは縮小したものの、第2四半期に報告した1億890万米ドル(約123億円)からは微増となった。
営業収益は前年比127.8%増の3億7,880万米ドル(約429億円)。
この結果にはマニラやキプロスでの国際事業は含まれていない。