香港を拠点とするヘッジファンドのOCPアジアが、シルバー・ヘリテージ・グループのレシーバー及びマネージャー(資産管理人及び経営管理人)に資金提供を行う。シルバー・ヘリテージ・グループは、同カジノグループが持つ資産の緊急財務評価を始めるために、今週に入って任意管理手続き(日本の民事再生法に相当)に入っていた。
シルバー・ヘリテージは水曜、OCPアジアがFTIコンサルティングのジョン・パーク氏とジョセフ・ハンセル氏をレシーバー及びマネージャーに任命したことを明かし、両者は「戦略的オプションを模索しながら、基本ビジネスの継続を保証するため」の最善策を決定するという仕事を請け負う。
シルバー・ヘリテージの事業の全て、または一部を売却して株主価値を最大化することは、現在も可能性の高い選択肢のままになっている。
オーストラリアに上場する同社は、主要な貸し手であるOCPアジアから待望の資金を提供されてからたった数カ月後に、新型コロナウイルス感染症の世界的流行によってネパールのカジノが営業停止を余儀なくされたことに続いて、月曜、KPMGを管理人に指定したと発表した。
シルバー・ヘリテージは、この新型コロナのパンデミックが最終的にその運命を決定づける前でさえも、タイガーパレスリゾートバイラワやカトマンズにあるミリオネアズクラブといったネパール資産の売却の可能性など、流動性向上のための選択肢を模索していた。
今年に入って追加資金100万米ドル(約1億750万円)を提供したOCPアジアは、その後さらなる支援の提供を拒んでいる。