ブルームベリー・リゾーツ・コーポレーションでは、マニラにある旗艦カジノのソレアでのVIP売上の低下、為替差益の「重大な減少」、そして支払利息の増加などの影響を受けて、2019年3月までの3か月間の純利益が前年比40%減の22億比ペソ(約46億円)に落ち込んだ。
ソレアでの合計GGR(ゲーミング粗収益)は、マステーブル・ドロップ(掛け金総額)が17%増の113.8億比ペソのプラス成長となったことに支えられて、前年比1%以下というほぼ横ばいの136.2憶比ペソとなった。マステーブル収益は前年同期間比で23%増、前四半期からは9%増の40億比ペソにのぼった。
逆に、VIP売上は6%減の1,859憶比ペソで、収益は16%減の59.8億比ペソとなった。ホールド率は18年第1四半期の3.61%から3.22%に低下した。
EGM(電子ゲーミング機)の掛け金総額は前年比5%増、前四半期比4%増の546.6億比ペソに増加し、収益は36.4億比ペソに達した。
ブルームベリーは、同四半期のソレアへの訪問客数は160万人にのぼり、19年第1四半期収益の99%がフィリピン国内で生み出されたと述べた。ゲーミング粗収益の残りの2億5,400万比ペソは、韓国の済州島にあるカジノで発生したもので、同施設が「継続して競争力の高いカジノプログラムを提供した」ことで、395%の増加を記録した。
ブルームベリーの連結EBITDAは45億比ペソで、前年比では1%のマイナス成長となったが、前四半期比では31%のプラス成長となった。ソレアは同社の連結EBITDAに46.3憶比ペソの貢献をし、ソレア・コリアが計上した1億3,100万比ペソのマイナスEBITDAによって相殺されている。
決算報告で19年第1四半期の減益について説明する中で、ブルームベリーは735億比ペソのシンジケートローンの全額ドローダウンの結果、支払利息が増加したことを指摘した。
ブルームベリーは、「シンジケートローンの融資金は、以前の債務の返済と、エンターテインメントシティ内のソレアとフェーズ2の拡張エリアがある土地をPAGCORから取得するための資金として使用された」と述べた。