マレーシアのリゾートワールド・ゲンティン(RWG)は、今後3カ月間は閉鎖が続く見込みであり、メイバンク投資銀行(IB)は、国内の新型コロナワクチンの摂取状況を鑑み、11月の再開を予想している。
上記のシナリオでは、当施設の閉鎖期間は延べ5カ月となるだろう。なぜなら、事業者であるゲンティン・マレーシアは、全国的な都市封鎖により6月1日には営業を停止していたからだ。
マレーシアは今週、一部の経済活動に対する新型コロナによる制限の緩和を開始したが、メイバンクIBのアナリストであるサミュエル・イン・シャオ・ヤン氏は、国内のワクチン接種率が80%に達するまで、リゾートワールド・ゲンティンがドアを開ける可能性は低いとし、以下のように述べた。
「1日あたりの新型コロナワクチン接種者が40万人以上に急増したことを受け、マレーシアは2021年10月までに集団免疫を獲得すると予測されているため、回復へ向けた新型コロナワクチン接種に関する我々の投資論文に変更はない。
この割合で、政府は同国が2021年10月までに集団免疫を獲得することを期待している。ゆえに我々は、その後に大勢のマレーシア人がRWGに戻ることを願っている」。
ヤン氏によると、RWG待望の新たなテーマパークとなるゲンティン・スカイワールドの開業は、すでに何度も延期されており、学校の長期休みに合わせて12月にようやく行われる予定。
閉鎖期間の延長を受け、メイバンクIBは2021年のゲンティン・マレーシアの純損失予測を52%拡大し、予測訪問者数を前回の850万人から500万人に削減した。
ただし、2022年と2023年の利益回復の予測に変更はなく、予測訪問者数はそれぞれ2,420万人と2,620万人と見込んでいる。