ビクトリア州の王立委員会がクラウンリゾートに関して提出した証拠によると、ある女性ギャンブラーは、クラウン・メルボルンで96時間連続してギャンブルをすることが許され、中断したのはスロットマシンの前でうたた寝をしている間だけだったという。
オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー紙の報道によると、5月に行われた非公開のヒアリングでこの女性のソーシャルワーカーから証言があり、同紙は身元を明かさないことを条件に、その内容を報道する許可を得た。
問題の女性は既婚の医師で、ギャンブル依存症であることが知られており、クラウン・メルボルンのカジノフロアで4日間連続してバカラをプレイしていたにもかかわらず、同施設の従業員に止められたり、確認されたりしなかったとのこと。
クラウン・メルボルンのギャンブル依存症対策に関する問題は、今週の同委員会の主な焦点となっており、施設全体を監督するために雇用されていた担当責任者がわずか12名であったことも証拠によって示された。
5月に行われた証言によると、このソーシャルワーカーは、クラウン・メルボルンを定期的に訪れて利用者を観察しており、スロットマシンで眠ったり泣いたりするなどの明らかな苦痛の兆候を示している人物を頻繁に見かけていた。
ソーシャルワーカーは、同施設の従業員がそのような人々を確認するべく定期的に立ち止まる姿を見たかどうかを弁護士に尋ねられると、「一度もそのようなことを見たことも聞いたこともない」と返答。
「通話しながら泣いている人や、彼らに近づかずに素通りする従業員、さらにはスロットマシンの前で寝ている人をたくさん見た」。
最近、調査を完了するために期間延長と追加資金が認められた同委員会は、1994年にオープンした旗艦施設クラウン・メルボルンに対するビクトリア州のカジノライセンスを保有する件で、クラウン・リゾーツの適性を調査している。