ビクトリア州政府は、王立委員会からのクラウン・メルボルンに関する期間延長と追加資金の要求を承認した。これは、ここ数週間で明らかとなった租税回避やギャンブル依存症対策、および同社の企業文化に関する暴露の後のことである。
首相代理事務所が発表した声明によると、王立委員会は、2021年8月1日〜2021年10月15日まで、業務完了のために10週間の期間延長を認められており、資金は1,000万豪ドル(約8.4億円)から1,975万豪ドル(約167億円)に倍増となった。
政府は、提出された証拠の深刻さは、レイ・フィンケルスタイン委員が現在より広範囲に問題を調査していることを意味し、必要書類を準備および精査をし、同委員会が関係者および利害関係者と十分な協議を行うために、さらなる時間が必要であったと述べた。
「我々は、クラウンに関して必要な答えを得るためにこの王立委員会を設立した。この延長により、これまでに提出された証拠の範囲が十分に広げられ考察されるようになる。」と、ジェームズ・メルリーノ副首相は述べた。
同委員会は、クラウン・リゾーツが1994年にオープンした旗艦店であるクラウン・メルボルンが、ビクトリア州のカジノライセンスを保有するのに適格かどうか調査中である。
同委員会に提起された申し立ての中には、クラウン・メルボルンが、無料駐車場を含む顧客サービス(コンプ)をギャンブルの賞金として分類することにより、最大2億豪ドル(約169億円)の税金の支払いを回避したことや、顧客が従業員から注意を受ける前に定期的に12時間プレイ出来たという事項が含まれていた。
クラウンのヘレン・クーナン会長は、次のように述べている。「会長として、王立委員会が指摘したあらゆる不備に対処することを明言する。私を含む取締役会は、クラウンをより強く、より透明性高い、尊敬される企業にすることを約束する。
我々は、大幅な改革や強化、及び人事異動の抜本的計画を始めている。過去を変えることはできないが、未来に向けた企業文化と透明性向上に向けての対応には絶対に確固たる決心を変えることはない」。