マレーシアの先日の新型コロナによるロックダウンを受けて、首都クアラルンプールの郊外にあるゲンティン・マレーシアの旗艦統合型リゾート、リゾートワールド・ゲンティン (RWG) は、おそらく3カ月は閉鎖、さらに新テーマパークのオープンは12月まで延期となりそうだ。
RWGが5月31日から3度目の休業のきっかけとなった同国の移動制限命令の潜在的な影響は、メイバンク・リサーチの火曜日のレポートで概説されており、その中でアナリストのサミュエル イン・シャオ・ヤン氏は、2021年のゲンティン・マレーシアの業績予想を引き下げている。
同氏はまた、同社の予想コア純損失を76%拡大して6億 7,600万リンギット(約180億円) とした。これは、以前の訪問者数が見積もりの1,200万人からわずか850万人に29%減少する可能性があるためである。
イン氏は同レポート内で以下のように述べている。「RWGは2020年3月18日〜6月18日までの3カ月間閉鎖され、2021年1月22日〜2月15日までの25日間閉鎖された。
今回RWGが3カ月間閉鎖となり、ゲンティン・スカイワールドは学校の休暇期間(2021年12月10日〜12月31日)に合わせて2021年12月のオープンとなるだろうと見ている。したがって、弊社は2021年会計年度末のRWG訪問者数を縮小し、同年のコア純損失を76%まで拡大する」。
マレーシアでの度重なる閉鎖の相当な影響はあるにしろ、2021年度の損失は、ゲンティン・マレーシアのUKカジノの先日の再開と米国の施設の力強い回復を考えると、2020年に記録した14億5,000万リンギット (約385億円) の損失の半分未満となるだろうと同氏は述べた。
また、リゾートワールド・ニューヨークはすでに新型コロナウィルス感染症以前のレベルに戻っており、リゾートワールド・キャッツスキルズは84%まで回復をしていると伝えた。
同氏はまた、今回のマレーシアでの感染拡大が収束し始めれば、2022年の予想純利益10億4,000万リンギット(約276億円) は変更なしで、RWGは再び強力な回復を見せると予測した。
同氏は以下のようにも述べている。「マレーシアでは1,600万回分の新型コロナワクチンの投与が行われるため、ワクチンの接種人数は2021年6月から、1日あたり15万人に急増することになる。
これにより、新型コロナの新規症例数が減少し、願わくばRWGが今後再び閉鎖されるのを防ぐことができる。RWG訪問者数は、2020年第3四半期に再開され、州間旅行が許可されるとすぐに回復した」。