Oshidori International Development合同会社(オシドリ)が、米部族カジノ事業者、モヒガン・ゲーミング&エンターテインメントとパートナーシップを締結したことを発表した。それにより2社は共同で長崎での統合型リゾートライセンス獲得を目指していく。
今回の提携が発表される前の1月7日、長崎県はRFP(事業者公募)を開始しており、今年の8月に事業者パートナーを選定予定。これは日本政府が候補地からの申請受付を開始する約2カ月前のタイミングとなる。
共同発表の中でこれら二社は、この協力関係は両社が強みを共有し合い、ワールドクラスの統合型リゾートの開発に向けて取り組みを強化することを目的としていると述べた。また、「統合型リゾートの先にある、新しい社会、そして誰もが住みたいと思う街をつくることを目指している」とも付け加えた。
香港のOshidori International Holdingsの日本法人、オシドリでは、昨年MGMリゾーツの元社長であったアレハンドロ・イエメンジアン氏が会長兼社長兼CEOに就任し、長崎でのIRライセンス取得に向けた取り組みの指揮を取るという役割を引き受けた。
モヒガンは、同社初となるアジアの施設、インスパイア・コリアを韓国の仁川に2023年オープン予定で、当初日本のIRレースでは北海道をターゲットにしていたものの、北海道の鈴木直道知事が2019年末にIR誘致を断念したことから方針転換を余儀なくされていた。
オシドリのアレハンドロ・イエメンジアン会長兼社長兼CEOは、「 この画期的な開発の機会に、モヒガンと提携できることを誇りに思う。我々の共同入札を通じて、長崎地域の豊かな文化と多様性を強調することを目指し、このプロジェクトが九州全域にポジティブな影響を与えることを期待している」とコメントした。
モヒガンのマリオ・コントメルコスCEOは、「世界で最も注目されている IR の候補地である日本において、オシドリと協力し、彼らの比類なき経験を活かして IR ライセンスの入札をともに目指せることを光栄に思う。
我々は、九州の経済成長に貢献することができる統合エンターテイメントリゾートの建設を目指している。九州において、現在我々が開発中の韓国のインスパイアと連携した取り組みも検討している。
西半球における最大級の統合エンターテイメントリゾートを含む、10の施設を世界各地で運営しているオペレーターとして、これまで培ってきた実績と知見を取り入れた開発を行えると考えている」とコメントした。
今回の新たなオシドリ・モヒガンパートナーシップの他に、長崎のRFPに参加しているのが分かっているのは、カジノオーストリア、パルトゥーシュ・グループと提携するピクセルカンパニーズ株式会社、そしてゲット・ナイス・ホールディングスとCURRENT株式会社によるコンソーシアム。