フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が9月いっぱいマニラ首都圏の一般的コミュニティ隔離(GCQ)措置を延長した。この動きによって市内のカジノはゲーミング規制機関であるPAGCORが出す新しい指示の下で今後受け入れ人数を増やすことができる可能性が出てきた。
Inside Asian Gamingが今週に入って明かした通り、PAGCORはGCQの下にある地域内のカジノに対して3割の能力で営業する許可を与えており、この措置の範囲はのエンターテインメント・シティ地区内およびその周辺にある統合型リゾートにまで広がっている。
PAGCORは週末、IAGに対して、「それぞれの地方政府から許可を得た統合型リゾートおよびカジノは、最も厳格な衛生・安全手順の下でトライアルランを行うことが認められている。ロックダウンまたは強化されたコミュニティ隔離措置の対象エリアにある施設の営業は認められていない。営業は最大3割の能力に制限される」と説明した。
月曜、ドゥテルテ大統領はマニラおよび近隣のブラカン州とバタンガス州のGCQ分類を維持し、国内の残りの地域はより制限の緩い修正を加えたGCQに分類されている。この分類は9月30日まで有効。
マニラのカジノが公式には3月15日から休業している一方で、事業者にはこれまでにPAGCORから限定的な「ドライラン(予行での営業)」のゲーミング営業を行う許可が与えられていた。
7月、PAGCORはIAGに「さらに制限の緩い一般的なコミュニティ隔離措置(General Community Quarantine:GCQ)が宣言されることを予想して、ゲーミング機械やデジタルアプリケーション(新旧)、そして他の運営システムのテストを行なっている」と述べていた。
今月に入って行われた20年第2四半期決算発表の中で、ソレアは「そのドライラン営業は、社員と一部の招待客だけを対象としており、ソレアにとって新しい基準の衛生及び安全手順に合わせて当社のサービスを調整するための手段だ」と説明していた。