マカオのゲーミングおよび統合型リゾート事業者は今年の夏の休暇期間中、入境口が閉鎖されたままになることに備えるべきだとマカオ政府観光局(MGTO)局長のマリア・エレナ・デ・セナ・フェルナンデス氏は話す。
MGTOがホスピタリティ業界と協力して、地元住民に対して、さらに多くのプロモーションを提供しようと取り組んでいる一方で、セナ・フェルナンデス氏は水曜、メディアに対して入境制限は夏の間に容易に緩和されることはなく、旅客は自由に入境できないだろうと話した。
局長は、「入境管理は近い将来制限されたままになることが予想される。中国または海外からの旅客がマカオに入る可能性は低く、マカオを訪れるのは、特定の旅客グループに限られるだろう」と述べた。
セナ・フェルナンデス氏はまた、MGTOが最近、マカオと横琴間のツアー計画を開始したが、現在の入境管理によってそれら計画を断念することを余儀なくされたことも明かした。
たった6%から10%という増加ではあるものの、5つ星ホテルの稼働率で最近ほんのわずかな改善が見られており、MGTOはホテル事業者と、地元住民向けのさらなる割引やプロモーションの提供を協議している。
セナ・フェルナンデス氏は、「住民ものパンデミックの状況下ではどこにも旅行に出かけられない。学校は7月末に今年の学年を終了する。従って我々は事業者に働き掛けて8月に地元住民にさらなる割引を提供し、IRのホスピタリティ、飲食そして買い物への消費を推進するよう求めていく」と述べた。
広東省及び香港との間の入境口の再開は、ここ数週間で多く議論されてはいるものの、香港で最近新型コロナウイルスの小規模感染拡大が発生したことによって、先延ばしにされている。また、今週の北京でのより大規模な感染拡大を受けて、さらに先延ばしになる可能性もある。北京ではここ6日間で137人の新規感染が確認された。
その間、マカオは香港国際空港にチャーターフェリーを送り、海外から戻った住民を送り届け始めている。
7月17日の締切日までに800人以上の住民が帰国登録しており、MGTOは来月には1千人以上がマカオに帰国すると予想している。