アジアで最も優れたシステムサプライヤーの1社であるIGTが、最近アジア向けシステムセールスマネジャーとして、オーストラリアにも深いルーツを持つマカオ人のネルソン・チャン氏を迎え入れ、同氏のITおよびゲーミングでの確かな実績を利用して企業価値を高めている。
オスカー・ギハーロ(OG):経歴について少し教えていただけますか?
ネルソン・チャン(NC): マカオで生まれたマカオ人です。15歳の時に、勉強のためにオーストラリアに渡りました。そこで約10年間を過ごし、オーストラリアの高校と大学を卒業しました。
卒業後、中国への返還直前の1999年にマカオに戻ることを決めました。7年間ほどIT企業で働き、中国に出張したりするなどしながら、マーケティング、セールス、技術を担当していました。
ゲーミング業界に入ったと言えるのは2008年のことで、IGTが買収したPGICという会社で働き始めました。ですので、最初にIGTで働いたのは10年前になります。その後、ギャラクシーに移って、ギ ャラクシー・マカオの第1フェーズのオープンを手伝いました。数年後、退職することを決めて、ベンダー側に入りました。
2018年、ギャラクシーに戻って、1年ほどしてから、またベンダー側に戻ることにしました。ですので、私の経歴はIT寄りで、テクノロジーがゲーミング業界をどう助けられるのかを見るのが好きです。
OG:マカオに戻ってから、地元出身者として街のどのような変化を見てきましたか?
NC: 1999年、マカオは非常に小さな街でした。インフラ、建物、人が少なく、とても平和で、静かな。過去20年間、ゲーミング業界がマカオ経済を押し上げてきました。マカオ人を経済面だけでなく、生活面でも次のレベルへと持ち上げてくれました。しかし、個人的には15年前ないしは20年前のマカオが好きです。マカオ人は香港人と比べて、もう少し人生を楽しんでいました。香港人は少し忙しいですね。マイナス面は、マカオ人にはもうその昔のマカオがない事です。
OG:では、マカオと比べてオーストラリアでの生活はどうでしたか?
NC: 全く違います。オーストラリアは大好きです。もう少しゆっくりですね、彼らの働き方は。マカオや香港とは大きく違います。ここ(マカオ・香港)では実際、非常に速いスピードで実行し、達成します。オ ーストラリアでは、もう少し分析に時間をかけて、正しいことを見つけます。オーストラリアはより広い範囲で物事を実践します。マカオではその範囲がより狭く、もっとフォーカスされています。でもライフスタイルで言うと、オーストラリアが好きです。太陽とかビーチとか。
OG:仕事以外の時間は何をするのが好きですか?
NC:家族と一緒に過ごすことです。7歳と4歳の子供がいます。まだ小さいです。仕事も出張もない週末は、子供たちと過ごす時間を楽しんでいます。スポーツをするのも好きです。大のサッカーファンで、自分自身でもかなり頻繁にプレーしています。健康のために、週に2試合は出られるよう努力しています。
OG:マカオでお気に入りのスポットは?
NC:コロアネ島が好きです。オーストラリアで長い時間を過ごしたからだと思います。自然が多いエリアが好きなんです。少しビーチがあ って、ハイキングして、辺りを散策して、きれいな空気を楽しみます。コロアネ島は都会を離れて田舎に行くような感じです。
OG: 趣味を聞かれたら何と答えますか?
NC:読書です。でも最近は子供と遊ぶことが主な趣味になりますね。
OG:10年後にはどこで何をしていると思いますか?
NC:ゲーミング業界が好きですので、ゲーミング業界にまだ関わっていると思います。開発、イノベーション、そしてそれぞれにインパクトを与えるためにこの会社が市場にできることをもっとやっていきたいと思っています。事業者やベンダーの利益になる製品を自分自身でデザインできるとなお良いですね。前に別のベンダーで働いていた時には(そのような業務も)行なっていました。
フロアを最適化し、より多くの収益を生み出し、より多くの訪問客を獲得する手助けをすることが私にとっては本当に楽しい事なんです。