ウィン・リゾーツは、開発の大幅なコストが最終的に高すぎると判明した場合、日本IRの誘致から撤退すると予告して、ラスベガス・サンズ(LVS)に加わった。
LVSの最高執行責任者ロブ・ゴールドスタイン氏は先月、高騰する設備投資の期待により、必要な利益を達成できるか否かが不確かであることを明らかにした。同氏は現在、120億米ドル(約1兆3,078億円)の投資が日本の主要都市でのIR開発に必要な要件と考えられていることを示唆した。
これらのコメントを反映して、ウィンのCEOマット・マドックス氏は木曜日の19年第3四半期の決算報告会で、アナリストに次のように述べた。「当社は日本での誘致達成を精力的に追求するが、財政的に意味がなければやめるつもりである。どのような構造にどれだけのコストがかかり、また収益プロファイルをどの程度見込めるのかという点で、規律を事細かに守ることになるだろう。当社は日本市場が好きである。非常に高収益の市場になると思われるが、株主も好むものになるよう注力している」。
ウィン・リゾーツは最近、大阪IRの誘致レースから撤退するべくLVSとメルコリゾーツに加わり、代わりに東京と横浜の都市を含む東京湾エリアにその焦点を当てることにした。東京はまだ、IRの候補地となることを約束していない。
また、マドックス氏は木曜日に、日本のIR実現までに多くの人が期待しているよりも長い時間がかかり、おそらくは国内初のIRの開業日が2020年代後半に延期されるはずだとコメントした。
「多くの人々が予想しているよりも長い過程になるとまだ信じている」と、同氏はウィンの日本の取り組みについて語った。
「当社は、現地に人員を配備し、チームを作っている最中である。そして、このプロジェクトが当社にとって適切なものであれば、これが会社を変える経済的に健全なものであることを、同じ価値を共有するパートナーと確かめていきたい」。