ケソン市協議会は、同市でのゲーミング行為の規制を目的にした条例を正式に承認したことを明かしており、国のゲーミング規制当局であるPAGCORとの最終対決の準備は整ったようだ。
市条例2773-201は、ブルームベリー・リゾーツがフィリピンのケソン市で2つ目となるソレアブランドの統合型リゾート、ソレア・ノースの開発を今年開始するというニュースに大きく後押しされたものであり、その中には現地住民によるギャンブルへのアクセスを制限することを狙いにした様々な方策が含まれており、最も注目すべきは1,500比ペソ(約3,140円)のカジノ入場料だ。
現地住民はまた、プレイ費としてEゲーム店では500比ペソ、Eビンゴ店では100比ペソを支払うことが義務付けられることになり、コンプライアンスの監視を目的としたギャンブル規制審議会(Gambling Regulatory Advisory Council)の発足が予定されている。
しかしながら、この条例は、方策の実施が可能になる前に裁判所による承認を得る必要がある可能性がある。PAGCORのトップのアンドレア・ドミンゴ氏は今年これまでに、裁判所に一時差止命令を求めることで、そのようなあらゆる制限の実施を阻止すると警告しており、規制当局であるPAGCORにフィリピンでのゲーミングを規制する独占権を与えるとする大統領命令に言及していた。
ケソン市のジョイ・ベルモンテ市長はその時点で、そのようないかなる差止命令も歓迎すると答えており、「それによって裁判所はPAGCOR憲章か、地方政府条例のどちらが優先されるのかを決定することができる。(ギャンブル活動を許可するための)議論は、それは観光業のためにあるべきだということであり、観光客だけを対象にすべきだ。我々は、ケソン市の住民がカジノ(の中)へと入るためのハードルを高くするつもりだ」と述べた。