ケソン市のジョイ・ベルモンテ市長が、市が計画中の地元住民の入場料などの内容を盛り込んだギャンブル規制条例の実施を巡って、フィリピンのゲーミング規制当局、PAGCORと法廷で争うことを約束した。
同条例と入場料は、2019年中頃からケソン市の1.57ヘクタールの土地に建設が予定されているブルームベリー・リゾーツのフィリピンで2つ目となるソレアブランドの統合型リゾートへのアクセスを制限するための地元政府の努力の一部となっている。
Philippine Daily Inquirer新聞の取材の中でベルモンテ市長は、PAGCORに独占的な決定権を与えるとした大統領令に言及し、PAGCORのアンドレア・ドミンゴ会長が裁判所の一時的な差止命令を求めることでそのようないずれの制限の実施も阻止すると警告してきたことを明かした。
ベルモンテ市長は、「裁判所がPAGCOR憲章と地方政府規範のどちらに優先権を与えるのかを決定できるために、(差止命令を)歓迎する。我々の意見はカジノは観光のためのものであり、観光客のみを対象とすべきだというものだ。ケソン市住民のカジノ(内)への入場には非常に厳しい条件を設ける予定をしている」と述べた。
マニラのエンターテインメントシティ地区にあるソレア リゾート & カジノの運営体であるスレステ・プロパティーズは、2015年に19.8億ペソ(約42億円)でケソン市のIR用の土地を購入している。
ブルームベリーのエンリケ・ラソンJr会長兼CEOは昨年、ケソン市のリゾートは、土地は狭くなるにも関わらず、カジノはソレアと同等の合計床面積を持つ可能性があること、そして高さのある建物となる予定であることを明かした。
先月、ブルームベリーは、2022年の開業が予定されているケソン市のリゾートの設計、建設、および開発資金に400億ペソ(約849億円)の融資も確保している。