サンシティ・グループは、先週ロシアでIRを運営するサミット・アセント・ホールディングスの過半数の株式を取得した後、即座に同社の支配を確立し、アンドリュー・ロー氏と趙敬仁氏を新しい執行役員に任命した。
サンシティの執行役員兼最高投資責任者であるロー氏は、取締役会副会長にも任命されており、サミット・アセントの前会長、郭人豪(Kuo Jen Hao)氏はその役職を辞任した。郭氏は、先週サンシティに持つ全ての株式を売却したサミット・アセントの前過半数株主、台湾のファースト・スチームシップの会長でもある。
趙氏は、サンシティの現最高財務責任者で、ロー氏の義理の兄弟にあたる。サミット・アセントが金曜香港証券取引所に提出した報告書によると、以前非執行役員を務めたロー氏と、趙氏の両氏が3年間の任期の契約書に署名し、それぞれが毎年120万香港ドルの役員報酬を受け取ることになる。
昨年末に初めてサミット・アセントの3.29%の株式を購入して以降、サンシティ・グループは7億1,800万香港ドル(約102億円)分の株式を取得し、その保有比率を27.94%にまで引き上げている。その株式は以前ファースト・スチームシップが所有していた、サミット・アセントの発行済み株式の19.21%に相当する286,048,464株と、郭氏が保有していた83,958,000株(6.44%)で構成されている。
サミット・アセントはロシアのウラジオストク近郊のプリモリエ・エンタテイメント・ゾーンにある統合型リゾート、ティグレ デ クリスタルを所有している。