横浜市は27日、同市が誘致をめざすIR(カジノを含む統合型リゾート施設)をめぐり、事業者公募に応募した事業者によるイメージ図やIRの一例とする模型などの展示を横浜市役所で始めた。
市役所2階にあるアトリウム・プレゼンテーションエリアにて8月7日まで展示する予定。本展示には、市が今まで制作してきたIRに関する広報の印刷物や動画、俯瞰的に位置関係を把握しやすい航空写真などに加えて、提案を受けた2グループから提供を受けたイメージ図、IRの一例とする模型が展示される。模型は必ずしも最終的なIR完成図ではないが、山下ふ頭を含む広範囲なエリアが再現されており、イメージを掴みやすくなっている。2つの模型の提出者は非公表。
現在、横浜市のIR公募に応募している事業者は2者。公表されているのは、シンガポールでIRを運営するゲンティン・シンガポールと国内遊技機大手セガサミーを代表するグループ。もう1グループは事業者の希望で非公表となっているが、マカオでIRを運営するメルコリゾーツ&エンターテインメント中心のグループとみられている。
市は今夏をめどに事業者を選定するとしているが、来月にはIR誘致を大きく左右する横浜市長選が控えており(8月8日告示、8月22日投開票)、IR誘致の先行きは不透明である。