MGMチャイナは、21年第1四半期の純売上高が前年同期比9%増の2億9,600万米ドルとなったが、親会社のMGMリゾーツによると、20年第4四半期の売上高3億400万米ドル(約330億円)からわずかに3%減となっている。
MGMリゾーツがアジア時間の木曜日早朝に発表した第1四半期の業績によると、マカオ子会社MGMチャイナの調整後のプロパティEBITDAは500万米ドル(約円5億4,300万円)となり、前年同期の2,200万米ドル(約23億9,000万円)のEBITDA損失から改善したが、前四半期の4,700万米ドル(約51億円)からは減少した。
MGMチャイナは、マカオのマスおよびプレミアムマス部門における最近の躍進を反映する形で、メインフロアのテーブルゲームの売上高が前年同期比23%増の2億3,000万米ドル(約250億円)となった一方で、VIPのテーブルゲームの売上高は28%減の7,800万米ドル(約84億7,000万円)となった。 同社は、マス市場のホールドが前年同期よりも低いことを指摘した。
MGMチャイナは、MGMマカオとMGMコタイの2つのリゾートをマカオで運営しているが、政府が新型コロナウイルスの初期蔓延を阻止するために全てのゲーミング事業の停止を命じたため、2020年2月に15日間、両リゾートを閉鎖した。
MGMリゾーツのCEO兼社長ビル・ホーンバックル氏は、市場全体が33%であるのに対し、MGMチャイナは感染拡大前の水準の40%と、「マカオ市場全体の緩やかな回復ペースを引き続き上回っている」と述べた。
同氏はまた、グループ全体の業績について、純売上高が前年同期比27%減の16億米ドル(約1,740億円)となったものの、20年第4四半期の15億米ドル(約1,630億円)からわずかに改善したことを評価した。
純損失は3億3,200万米ドル(約360億円)で、20年第1四半期の8億700万米ドル(約876億円)の利益からは減少したものの、2020年の最終3ヵ月間の4億4,800万米ドル(約486億円)の損失からは改善している。
「当四半期において、有意義な進展がいくつもあったことに満足している」と同氏はコメント。「国内の各施設では消費者の需要が強化され、事業モデルを大幅に変更したことで、回復を活かせるようになった」。
「ラスベガスの営業成績は、前四半期に比べて改善し、レジャー需要は増えており、コンベンションとエンターテイメントの規模を回復させるための具体的な道筋が見えてきた」。