マカオでは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から徐々に回復しており、一日あたりのゲーム粗収益(以下GGR)が先週に引き続き、3億パタカ(約40億円)に達したとアナリストが発表。
JPモルガンは、「新型コロナウイルスの発生以降、休日を除いて最も高い数値の一つ」と表現。1週間前には約2億9千万パタカ(約39億2,000万円)だった一日あたりのGGRが改善したのは、マス市場の訪問客数増加と、VIPのホールド率が高かったためと考えられる。
推定では、4月12日から18日までの週のGGRは21億パタカ(約284億円)で、一日あたりの平均収益は2019年4月と比べて64%減少したものの、2021年3月からは12%増加。また、同週は、先週4月16日(金)に34,252人が訪れ、一日の訪問客数が15ヶ月間で最高を記録した。
JPモルガンのDS キム氏、デレク・チョイ氏、リヴィー・リュー氏は、「これは、ギャンブラーや旅行者の感情が徐々に、しかし一貫して改善していることを反映している」と述べ、マカオの回復の真価が問われるのは、来るメーデーの連休であり、「素晴らしい結果が期待できる」と指摘している。
「祝日の動向を予測するのは常に難しいが、GGRが一日あたり4億パタカ(約54億円)から5億パタカ(約67億6,000万円)となった影響は、1日から5日までのメーデーの連休には大きな成功とみなされるだろう」。
「これが実現すれば、渡航規制が続いているにもかかわらず、マスの需要が2019年の平均レベルの70〜80%まで回復していることを意味し、2022年には完全な正常化が期待できる」。