不動産投資信託のMGMグロース・プロパティーズ(MGP)が今年に入って交わされた契約の下で、2,350万株のオペレーティング・パートナーシップ・ユニットを償還したことを明かし、MGMリゾーツ・インターナショナルはさらに7億米ドル(約730億円)の資金を受け取る予定。
今回の償還は、そのような取引としては6カ月間で2度目となり、MGPは5月にユニットの最初の7億米ドルを償還し、それによってMGMの同REITへの出資比率は56.7%から53%に低下していた。MGMは、同社の流動性を59億米ドルへと増加させたその調達資金を、一般企業目的に使用するつもりだと述べた。
MGMリゾーツのビル・ホーンバックル社長兼CEOは、「本日の発表はバランスシートを強化し、財政的な柔軟性を向上させることに我々が継続して集中していることを反映している。
パンデミックが米国全土にある当社施設での営業に影響を及ぼし続ける中で、我々は機を見た償還権の履行、そして最近のシニア債発行によって継続して戦略的ゴールに向かいながらこの危機を乗り越えることが出来ると考えている」とコメントした。
MGPは米国全土に広範囲にわたる施設ポートフォリオを所有しており、多数ある中でもラスベガス・ストリップにあるMGMグランド、マンダレイ・ベイそしてルクソール(これら全てがMGMリゾーツによる運営)、さらにアトランティックシティにあるボルガタ、そしてワシントンDCのMGMナショナルハーバーなどがある。
MGMリゾーツは発表の中で、「MGMスプリングフィールドの所有権、ラスベガスのシティセンターの50%、そしてMGMチャイナの56%など、現在もかなりの不動産資産を継続して保有している」と述べた。