マカオの賀一誠行政長官は、お隣の香港ではシンガポールなどの国と新たな旅行経路を確立する動きがあるものの、マカオと外国との間でトラベル・バブル構築の協議は行なっていないと話す。
香港とシンガポールは先週、トラベル・バブルへの暫定的な合意に達し、2地域間を移動する人については14日間の隔離の実施が免除されることになる。
しかし、マカオが後に続く可能性は低く、賀行政長官は、土曜の公開イベントでメディアに対して、「外国からの訪問客は、我々にとって大きな圧力となるだろう。政府は、マカオ住民の健康と安全を考えなければならない。いずれの国、または地域ともこれに関する協議は行なっていない」と話した。
行政長官は先週、深セン市の中国初の経済特区40周年を祝う行事の中で習近平国家主席と会ったことに言及した。
賀行政長官によると、習国家主席は、マカオでの予防策と達成した結果を評価したが、マカオは新型コロナウイルスの新たな感染拡大を防ぐことに集中しなければならないと述べた。
それを考慮し、当局がこの問題に関してまだ何らかの科学的コンセンサスに達していないことから、以前伝えられた中国本土からマカオに到着した人への新型コロナウイルス検査結果の有効期間を7日間から14日間に延長するという動きは前進していない。
中国政府によるさらなるギャンブルへの締め付けの動きについて聞かれた賀行政長官は、本土政府は継続してマカオの努力を支援してくれると信じていると述べた。
全国人民代表大会常務委員会による中国の刑法見直しの中で、中国人ギャンブラーをターゲットにする海外カジノに関して新しい罪を確立することが提案された。
賀行政長官は、改正の話し合いが進められている途中で新法への特定の判断はしたくないと述べたものの、「本土はなおも我々を支援してくれる」と自信を見せた。