ブルームベリー・リゾーツでは、2020年、VIP部門のGGRが最も大きく減少することになるだろう。継続する渡航制限、そしてマニラ首都圏の新型コロナウイルス感染者数増加が、インバウンド観光の近い将来の再開を妨げているようだ。
ブルームバーグの先週後半の20年4-6月期決算発表を受けて金融サービスを提供する野村グループが公開した月曜のレポートによると、ソレアリゾート&カジノのVIP収益は今年、262億比ペソ(約572億円)のVIP部門GGRを報告した2019年の水準のたった28%にまで落ち込むと予想されている。
それに対して、マステーブル部門GGRは昨年の167億比ペソ(約365億円)の52%程度、スロットは昨年の168億比ペソ(約367億円)の70%とされている。
ブルームベリーは先週、2020年4-6月期にGGRが95%減となる6億8,660万比ペソ(約15億円)に落ち込んだことを報告しており、その中でVIPは1億2,170万比ペソ(約2.7億円)、マステーブルゲーム3億370万比ぺソ(約6.6億円)、そして電子ゲーミング機は2億6,110万比ペソ(約5.7億円)だった。
野村グループのアナリスト、ダイアン・ニコール・ゴー氏とトーマス・ファン氏は、「(新型コロナウイルス感染者数が増加する中で)ロックダウン措置がコロコロと変わること、そして継続する航空交通の混乱によって、事業者が近い将来その収容能力を取り戻すことが困難になっている」と述べた。
しかしながら、彼らは21年度に関してより良い見通しを持っており、GGRは2020年の水準から86%改善すると見ている。通常の収益の8か月分に相当する312億比ペソ(約682億円)というブルームベリーの現金残高に言及したゴー氏とファン氏は、その見通しを「耐えきれる」ものであるとし、「我々の見解では、バランスシートの健全さによって、新型コロナウイルスの不確実性を切り抜けることができるはずだ」と付け加えた。