日本のゲーミング大手、セガサミーホールディングスが、2020年4-6月期に全事業区分で売上高が減少したことで、33億円の赤字に転落した。前年同四半期は17億2,000万円の黒字だった。
同期間のグループ全体の売上高は前年同期比で33.5%減の483億8,000万円に減少した。最も大きな打撃を受けたのは、全国でパチンコホールが休業した遊技機事業だった。新型コロナウイルスの世界的流行が落ち着くまで、新作タイトルの販売を延期することを選んだセガサミーの遊技機販売台数は、スロット機が昨年第2四半期の17,930台に対して今年は485台、パチンコ機は昨年の16,212台に対して177台のみだったと明かした。
その結果、同セグメントの純売上高は84.3%減の27億1,000万円となり、経常損失は85億3,000万円となった。
韓国のパラダイス社とのIR合弁事業『パラダイス シティ』と非ゲーミング施設である『フェニックス・シーガイア・リゾート』で構成されるリゾート事業では、純売上高は81.1%減の4億6,400万円、経常損失は2019年同期に計上した16億6,000万円から21億4,000万円へと拡大した。
セガサミーは、その理由として同四半期のパラダイス シティでのテーブル・ドロップ(掛け金)が89.2%減少したこと、そして来場者数が80.5%減少したことを挙げた。
一部耐性を見せた事業区分がエンタテインメントコンテンツ事業で、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う巣ごもり消費の影響が見られた。セガサミーは、リピート販売が好調に推移し、合計販売本数は昨年の649万本から1,298万本へと増加したことに言及した。
しかしながら、遊技機事業での売上高は、「販売先であるアミューズメント施設の休業及び稼働低下に伴い、課金収入や機器販売の受注が減少」したために、低調に推移したと述べた。
同セグメントの純売上高は最終的に15%減の451億3,000万円となったものの、経常利益は68.3%増の82億8,000万円にのぼった。